国賠関係判例集

最高裁判例 国家賠償法1条関連

国家賠償法に関わる最高裁判例を関連条項ごとに判決日順に整理します。一覧表の件名をクリックするとその判決などの全文が表示されるものがあります。

(1)1条 人権関連

条項 1-1
年月日 H12.06.13(58)
件名 損害賠償請求事件 (最高裁判所 平成7(オ)105 第三小法廷・判決 一部破棄自判、一部棄却)
原審 H06.10.26 東京高等裁判所 (平成5(ネ)4356、4371)
判示事項 一 弁護人を選任することができる者の依頼により弁護人となろうとする者から被疑者の逮捕直後に初回の接見の申出を受けた捜査機関が接見の日時等の指定に当たって採るべき措置
二 被疑者の依頼により弁護人となろうとする者から被疑者の逮捕直後に初回の接見の申出を受けた捜査機関が接見の日時を翌日に指定した措置が国家賠償法一条一項にいう違法な行為に当たるとされた事例
裁判官 金谷利廣(長)、千種秀夫、元原利文、奥田昌道
参考文献
条項 1-1
年月日 H08.03.08(53)
件名 損害賠償 (最高裁判所 平成4(オ)77 第二小法廷・判決 破棄自判)
原審 H03.09.27 大阪高等裁判所
判示事項 司法警察員による被疑者の留置についての国家賠償法一条一項所定の違法性の判断基準
裁判官 福田博(長)、大西勝也、根岸重治、河合伸一
参考文献 最高裁判所民事判例集50巻3号408頁、裁判所時報1167号90頁、判例タイムズ908号273頁、判例時報1565号92頁、判例地方自治155号80頁、【評釈論文】ジュリスト1095号165頁
条項 1-1
年月日 H07.06.23(52)
件名 損害賠償、民訴法一九八条二項による返還及び損害賠償 (最高裁判所 平成1(オ)1260 第二小法廷・判決 棄却)
原審 S63.03.11 東京高等裁判所
判示事項 一 厚生大臣による医薬品の日本薬局方への収載及び製造の承認等の行為と国家賠償法一条一項の違法性
二 厚生大臣による医薬品の日本薬局方への収載及び製造の承認等の行為が国家賠償法一条一項の適用上違法ではないとされた事例
三 厚生大臣が医薬品の副作用による被害の発生を防止するために薬事法上の権限を行使しなかったことと国家賠償法一条一項の違法性
四 厚生大臣が医薬品の副作用による被害の発生を防止するために薬事法上の権限を行使しなかったことが国家賠償法一条一項の適用上違法とはいえないとされた事例
裁判官 中島敏次郎(長)、大西勝也、根岸重治、河合伸一
参考文献
条項 1-1
年月日 H05.01.25(46)
件名 損害賠償 (最高裁判所 平成1(オ)548 第二小法廷・判決 棄却)
原審 H01.01.24 東京高等裁判所
判示事項 逮捕状の更新が繰り返されている時点における捜査機関又は令状発付裁判官の判断の違法を理由とする国家賠償請求の許否
裁判官 藤島昭(長)、中島敏次郎、木崎良平、大西勝也
参考文献
条項 1-1
年月日 H03.05.10(44)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和58(オ)379、昭和58(オ)381 第三小法廷・判決 棄却附帯上告却下
原審 S57.12.22 名古屋高等裁判所
判示事項 一 刑訴法三九条三項の規定にいう「捜査のため必要があるとき」に当たる場合
二 捜査機関の接見の日時等の指定の方法と裁量の範囲
三 検察官のした接見等の指定の措置が指定の方法等において著しく合理性を欠き違法なものとされた事例
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 H03.04.19(42)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和61(オ)1493 第二小法廷・判決 破棄差戻)
原審 S61.07.31 札幌高等裁判所
判示事項 痘そうの予防接種による重篤な後遺障害の発生と予防接種実施規則(昭和四五年厚生省令第四四号による改正前の昭和三三年厚生省令第二七号)四条の禁忌者に該当したことの推定
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 H02.07.20(41)
件名 国家賠償、仮執行の原状回復命令申立 (最高裁判所 昭和62(オ)667 第二小法廷・判決 棄却)
原審 S61.11.28 仙台高等裁判所
判示事項 一 再審による無罪判決の確定と裁判の違法性
二 再審による無罪判決の確定と公訴の提起及び追行の違法性
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 H01.06.29(39)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和59(オ)103 第一小法廷・判決 破棄差戻)
─沖縄ゼネスト警官殺害事件国家賠償請求事件上告審判決
原審 S58.10.20 東京高等裁判所
判示事項 無罪判決が確定した場合における公訴提起の違法性の有無の判断資料
裁判官 大内恒夫(長)、角田禮次郎、佐藤哲郎、四ツ谷巖、大堀誠一
参考文献 最高裁判所民事判例集43巻6号664頁、訟務月報36巻1号110頁、最高裁判所裁判集民事157号243頁、裁判所時報1006号1頁、判例タイムズ704号160頁、金融・商事判例832号43頁、判例時報1318号36頁
条項 1-1
年月日 S60.05.17(33)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和57(オ)370 第二小法廷・判決 棄却)
原審 S56.12.22 東京高等裁判所
判示事項 論告においてされた第三者の名誉又は信用を害する陳述と国家賠償法一条一項の違法性の阻却
裁判官
参考文献 訟務月報32巻5号925頁、判例タイムズ584号61頁、判例時報1170号88頁
条項 1-1
年月日 S58.06.22(30)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和52(オ)927 大法廷・判決 棄却)
原審 S52.05.30 東京高等裁判所
判示事項 一 未決勾留により拘禁されている者の新聞紙、図書等の閲読の自由を監獄内の規律及び秩序維持のため制限する場合における監獄法三一条二項、監獄法施行規則八六条一項の各規定と憲法一三条、一九条、
二 一条二拘置所長が未決勾留により拘禁されている者の購読する新聞紙の記事を抹消する措置をとつたことに違法はないとされた事例
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S57.04.01(27)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和51(オ)1249 第一小法廷・判決 破棄差戻)
原審 S51.09.13 広島高等裁判所
判示事項 一 公務員による一連の職務上の行為の過程において他人に被害を生ぜしめたが具体的な加害行為を特定することができない場合と国又は公共団体の損害賠償責任
二 保健所に対する国の嘱託に基づいて国家公務員の定期健康診断の一環としての検診を行つた保健所勤務の医師の行為に過誤があつた場合と受診者に対する国の損害賠償責任の有無
裁判官
参考文献 民集36巻4号519頁、判例タイムス473号133頁
条項 1-1
年月日 S57.03.12(26)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和53(オ)69 第二小法廷・判決 棄却)
原審 S52.09.29 大阪高等裁判所
判示事項 争訟の裁判と国家賠償責任
裁判官
参考文献 民集36巻3号329頁、判時1053号84頁、判例タイムス505号208頁、民商法雑誌87巻5号76頁
条項 1-1
年月日 S54.07.10(21)
件名 損害賠償 (最高裁判所 昭和52(オ)857 第三小法廷・判決 棄却)
原審 S52.04.28 東京高等裁判所
判示事項 都道府県警察の警察官がいわゆる交通犯罪の捜査を行うについて違法に他人に加えた損害と国の国家賠償法一条一項による賠償責任の有無
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S53.10.20(20)
件名 国家賠償 (最高裁判所 昭和49(オ)419 第二小法廷・判決 棄却)
原審 S48.08.10 札幌高等裁判所
判示事項 一 無罪判決の確定と捜査及び訴追の違法性
二 国家賠償法一条と公務員個人の賠償責任
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S53.07.10(18)
件名 国家賠償 (最高裁判所 昭和49(オ)1088 第一小法廷・判決 破棄差戻)
原審 S49.07.22 大阪高等裁判所
判示事項 一 弁護人から被疑者との接見の申出があつた場合に捜査機関のとるべき措置
二 弁護人の被疑者に対する接見の申出を拒んだ警察官の行為が国家賠償法一条一項にいう違法な行為にあたらないとされた事例
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S50.10.24(16)
件名 損害賠償請求 (最高裁判所 昭和48(オ)517 第二小法廷・判決 破棄差戻)
原審 S48.02.22 東京高等裁判所
判示事項 医師が化膿性髄膜炎の治療としてしたルンバール(腰椎穿刺による髄液採取とペニシリンの髄腔内注入)の施術とその後の発作等及びこれにつづく病変との因果関係を否定したのが経験則に反するとされた事例
裁判官
参考文献 民集29巻9号1417頁、判例タイムス328号132頁
条項 1-1
年月日 S44.02.06(11)
件名 損害賠償請求同附帯上告事件 (最高裁判所 昭和41(オ)1116、昭和41(オ)1117 第一小法廷・判決 棄却)
原審 S41.07.14 東京高等裁判所
判示事項  一、水虫の治療方法たるレントゲン線照射が皮膚癌発生の主要な原因となつているとされた事例  二、前項の場合においてレントゲン線照射により水虫の治療をした医師の過失が認められた事例
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S41.04.22(07)
件名 損害賠償請求 (最高裁判所 昭和40(オ)691 第二小法廷・判決 破棄差戻)
原審 東京高等裁判所
判示事項 弁護士の提出した代理委任状が偽造であるかどうかについて調査しなかつたことに裁判官の過失がないとされた事例。
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S37.07.03(05)
件名 慰藉料請求 (最高裁判所 昭和32(オ)682 第三小法廷・判決 破棄差戻)
原審 広島高等裁判所
判示事項 一 刑訴第二〇八条第二項所定の「やむを得ない事由があると認めるとき」の意義。
二 検察官が勾留延長請求をし裁判官が右請求認容の裁判をするについて、国家賠償法第一条第一項所定の過失があるとした原判決が違法であるとされた事例。
裁判官
参考文献
条項 1
年月日 S31.11.30(03)
件名 損害賠償請求 (最高裁判所 昭和29(オ)774 第二小法廷・判決 棄却)
原審 東京高等裁判所
判示事項 国家賠償法第一条にいう公務員が職務を行うについて違法に他人に損害を加えた場合にあたるものとされた事例。
裁判官
参考文献
条項 1-1
年月日 S28.11.10(01)
件名 損害賠償請求 (最高裁判所 昭和26(オ)276 第三小法廷・判決 棄却)
原審 仙台高等裁判所
判示事項 刑事訴訟法上の事実の同一性に関する判断の過誤と国家賠償法第一条第一項にいわゆる過失の有無
裁判官
参考文献