第31回国賠ネットワーク交流集会

 年に一度、様々な国賠の当事者・支援者が集まって、情報や知恵を共有する全国的な交流集会。今年は人災コロナ禍の下、2年ぶりの開催です。

 一審判決を間近に控えた東住吉国賠の青木惠子さんの講演がメインテーマです。青木さんは冤罪による実刑、服役の上の再審を実現し無罪判決を獲得。そして現在、冤罪の責任を問い、冤罪の再発防止のため、国賠訴訟を提訴・係争中です。その判決が3月15日に迫る状況の下で、その思いを語っていただきました。

* 2022年2月26日(土)
* 日比谷図書文化館セミナールーム

【第一部】 国賠ネットワーク会員総会

交流集会の第一部として国賠ネットワーク会員総会が行われた。
世話人から活動報告がなされた。人災コロナ禍の下、定例会の開催も困難な面があったが、偶数月の第一木曜日に地道に行ってきたこと、布川国賠の昨夏の完全勝訴や後継の東住吉国賠の判決が控えていることなどが報告された。
続いて会計報告と会計担当の引継ぎが報告された。さらに、会則の改定案が出席者の過半数により賛成され承認された。

【第二部】講演(東住吉国賠の青木惠子さん)

「国の和解拒否は〝これからも冤罪をつくる〟との宣言」

質疑

【第三部】参加団体などからの現状報告

① 布川国賠

② 大垣警察市民監視国賠

③ 湖東病院冤罪国賠

④ 月形刑務所獄死・伊藤国賠

⑤ 星野獄中死国賠

⑥ よど号関連国賠・産経損賠

⑦ 足柄国賠

⑧ 警察法改悪・サイバー警察局新設反対

【国賠ネット大賞・最悪賞】

選考過程

交流集会の閉会の挨拶を世話人が次のように締めた。
確かに除斥期間は必要とされるのかもしれない。しかし、それを国家とかメーカーという、有限である人間の生命を超えた存在が使うことは許されない。
ちなみに原発事故があったときに思ったのは原発被害をこうむった僕たちが裁判 をしようと思うと向こうはどんどん期間を伸ばしていく。原告が死ぬのを待つわけだ。だから地域で共同でやるのがいいんじゃないかと。
被害を受けてるのは個人のみならず、地域の絆を壊されたんだから、地域で持続できるような組織をつくって訴訟を起こすべきだ。この問題を個人の被害の問題に解消してはいけないと思う。
今後、冤罪だろうと原発だろうと勝った事例を参考にして闘っていきたい。
今日は本当にありがとうございました。